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銀行融資は個人でも可能?審査基準・必要書類・金利と審査落ちの対応策

個人でも銀行融資は検討できますが、「事業資金として借りられるのか」「確定申告の内容で審査に落ちないか」「金利や返済負担はどれくらいか」「税金・社会保険料の遅れがあると不利か」など疑問が多いはずです。

本記事では、事業資金と個人ローンの違い、個人事業主の審査基準、必要書類と申込の流れ、金利と返済計画の考え方を整理し、否決後に公庫・保証付き・ノンバンクを含む代替手段を比較できるようにまとめます。

 

個人の銀行融資基礎知識

「銀行融資 個人」で検索する人の多くは、個人事業主として事業資金を借りたいケースか、生活費や教育費などの個人用途で借りたいケースに分かれます。

銀行は、資金使途(何に使うか)と返済能力(どう返すか)を重視し、事業資金なら事業の実態や収支、個人ローンなら収入・勤務状況・他社借入などを確認するのが一般的です。

 

ここを混同すると、必要書類が揃わない、説明が噛み合わない、といった理由で手続きが進みにくくなります。

まずは「事業資金か、個人用途か」を明確にし、該当する融資の枠組みで準備するのが最短ルートです。

 

最初に切り分ける基本ポイント
  • 資金使途:事業運転資金/設備資金/個人用途
  • 返済原資:事業の利益と入金/給与・年金などの収入
  • 確認資料:確定申告書・試算表/源泉徴収票・給与明細など

 

事業資金と個人ローン比較

同じ「個人名義の借入」でも、事業資金として借りる場合と個人ローンでは、見られる資料や説明の組み立てが変わります。

事業資金は、売上の入金が遅れて支払いが先に来るなど、事業特有の資金繰り事情があるため、「いつ不足し、いつ回復するか」を示すことが重要です。

 

一方、個人ローンは、毎月の返済を給与などの安定収入で賄えるかが中心になります。

たとえば、フリーランスが広告費や外注費の立替で資金が足りない場合は事業資金の考え方、家電購入などは個人用途の考え方が基本になります。

 

観点 事業資金(事業性) 個人ローン
主な目的 運転資金・設備投資など事業の資金需要 生活・教育・車など個人の資金需要
重視されやすい点 事業の収支見通し、資金繰り、取引実態 収入の安定性、他社借入、返済負担
主な資料例 確定申告書、試算表、通帳、請求書・契約書 本人確認、収入資料、返済状況が分かる資料
注意点 資金使途の説明と、必要時期の根拠が重要 用途制限や借入総額の管理が重要

 

融資種類の選び方ポイント

銀行で「個人が借りる」といっても、相談先の窓口や商品は複数あります。事業資金なら、事業の実態に合う形(運転資金か設備資金か、必要額と必要時期はいつか)を優先し、個人用途なら返済負担を抑えられる条件かを優先します。

例えば、設備資金は見積書や発注書など「何に使うか」が明確なため説明しやすい一方、運転資金は資金繰り表で不足時期を示せないと説得力が弱くなりがちです。

迷う場合は、資金使途を先に言語化し、必要資料を揃えやすい枠組みから検討すると手戻りが減ります。

 

融資種類を選ぶときの確認ポイント
  • 資金使途の明確さ:設備資金は根拠資料を出しやすい
  • 必要時期:いつまでに資金が必要か(急ぎほど選択肢が狭まりやすい)
  • 返済方法:毎月返済か、売上入金に合わせた設計が必要か
  • 担保・保証:求められる可能性があるか、用意できるか

 

借入可能額の決め方目安

借入可能額は「借りたい額」ではなく、「返せる額」から逆算すると失敗しにくいです。ここでいう返せる額は、毎月の支払いをしても資金繰りが崩れない範囲の返済額(返済余力)です。

事業資金の場合は、売上が入ってから支払いが出るまでのタイムラグがあるため、月次だけでなく資金繰り表で資金残高の谷を確認して決めます。

例えば、平均的に毎月10万円の余裕があるように見えても、税金や外注費が重なる月に資金が不足するなら、返済額は抑える判断が必要です。

 

【借入額を決める手順(目安)】

  1. 今後3〜6か月の入金予定と支払予定を並べ、資金残高の推移を作る
  2. 毎月の固定支出(家賃・人件費・社保・返済など)を先に差し引く
  3. 残る範囲で「無理のない返済額」を置き、赤字月でも回るか確認する
  4. 返済期間を仮置きし、毎月返済額から借入希望額を調整する

 

  • 運転資金:不足する時期と不足額に合わせて、必要最小限を積み上げる
  • 設備資金:見積金額に加え、導入後の返済負担まで資金繰り表で確認する
  • 予備資金:想定外の遅延や季節変動を踏まえ、余裕を少し確保する

 

個人事業主の審査基準

個人事業主が銀行融資を受ける場合、審査の中心は「事業で返済できる見込みがあるか」です。会社員の個人ローンのように給与の安定性だけで判断されにくく、事業の実態(売上の継続性、利益の出方、入金のタイミング、固定費の重さ)を資料で確認しながら進むことが一般的です。

また、個人事業主は家計と事業の口座が混ざりやすいため、資金の流れが見えにくいと評価が下がりやすくなります。

 

そこで、準備段階では「返済原資(利益とキャッシュ)」と「資金使途(何に使うか)」をセットで説明できる形にすることが重要です。

例えば、運転資金で300万円が必要なら、いつ資金が不足し、売掛金の入金でいつ回復するのかを資金繰り表で示すと、必要性と妥当性が伝わりやすくなります。

 

個人事業主の審査で軸になりやすい観点
  • 返済能力:利益とキャッシュの裏付けがあるか
  • 継続性:売上の波や取引先依存が大きすぎないか
  • 資金使途:必要額と必要時期が具体的か
  • 信用面:税金・社保の納付状況や延滞の有無

 

返済能力の見られ方チェック

返済能力は、単に「前年の所得がいくらか」だけでなく、毎月の返済が事業の資金繰りを壊さないかで見られやすいです。

特に銀行は、返済が滞るリスクを避けるため、固定費や借入返済が増えても回る構造かを確認します。

 

分かりやすい整理としては、売上から必要経費を引いた利益の水準、売上の季節変動、入金サイトと支払サイトの差、借入の有無と返済負担などを並べて説明すると伝わりやすくなります。

例えば、月商200万円で粗利率40%(粗利80万円)、そこから家賃15万円・通信費5万円・外注費25万円・社保等15万円・その他10万円が出ていくと、残りは10万円程度です。

この状態で毎月返済を15万円にすると、入金が遅れた月に資金が不足しやすくなります。こうした「数字のつじつま」を資金繰り表で示し、返済額を現実的な水準に調整できるかが重要です。

 

チェック項目 見られやすいポイント
利益の安定性 赤字が続いていないか、利益の波が大きすぎないか
キャッシュの動き 売掛金回収の遅れ、先払い支出で資金が詰まらないか
固定費の重さ 家賃・人件費・外注費の固定化部分が高すぎないか
既存借入 他の返済と合算して返済負担が過大にならないか

 

返済能力で不利になりやすい例
  • 売上はあるが利益が薄く、固定費と返済で資金が残らない
  • 入金が翌月以降に偏り、月末資金が不足しやすい
  • 短期借入が増え、返済日が集中して資金の谷が深い

 

確定申告書の評価ポイント

個人事業主の審査では、確定申告書が事業実態を示す基本資料になります。一般的に見られやすいのは、売上の規模と推移、所得(利益)の水準、経費の内訳の妥当性、納税の状況、そして申告の継続性です。

青色申告で帳簿を整えていると、収支の根拠が説明しやすく、追加資料の準備もしやすくなります。

 

また、申告書の数字と通帳の入出金、請求書・領収書などが整合しているかも重要です。例えば、売上が年1,800万円(毎月150万円平均)なのに、通帳の入金が特定月に偏っている場合は、入金サイトの説明や取引先の支払条件が必要になります。

逆に、売上の割に現金支出が多い場合は、外注費・仕入・広告費などの説明が求められやすいです。

 

確定申告書で押さえるポイント
  • 売上・所得の推移:直近2〜3年で極端な変動がないか
  • 経費内訳:主要科目(外注費・仕入・地代家賃など)の説明ができるか
  • 申告の継続性:期限内申告が続いているか
  • 根拠資料:通帳、請求書、契約書、試算表などと整合するか

 

税金・社保の影響注意点

税金や社会保険料の遅れは、資金繰りが厳しいサインとして見られやすく、審査では説明が必要になることが多いです。

特に、延滞が長引くと「返済より優先すべき支払いが残っている」「資金管理が不安定」と判断されやすく、借入後に返済が滞るリスクが高いと見られる可能性があります。

 

一方で、遅れがある場合でも、早期に相談して分納や猶予の手続きを進め、支払計画が動いていることを示せれば、状況説明がしやすくなります。

ここで大切なのは、隠して申し込むのではなく、現状と対応状況を資料で示すことです。

例えば、滞納額30万円を月5万円ずつ6回で納付する計画を立て、実際に初回・2回目を納付済みであることが分かれば、改善の意思と実行状況を説明しやすくなります。

 

論点 審査での見え方と対応
税金の遅れ 資金繰り悪化のサイン。分納・猶予の相談状況と納付計画を示す
社保の遅れ 固定支出の未管理と見られやすい。相談先と支払継続の見通しを示す
隠ぺい 発覚時に信用を落としやすい。現状を開示し、改善を説明する

 

遅れがある場合の最低限の準備
  • 滞納額・期限・納付先の一覧
  • 分納・猶予の相談状況(いつ相談し、どう進んでいるか)
  • 資金繰り表に反映した納付計画(支払日まで含める)

 

必要書類と申込の手順

個人で銀行融資を申し込むときは、審査そのものよりも「必要書類の不足」や「資金使途の説明が曖昧」で手戻りが起きやすいです。

特に個人事業主の場合、事業の状況が決算書1枚で完結しないため、確定申告書に加えて、通帳や請求書、資金繰り表などで実態を補う場面が増えます。

 

逆に、書類が揃っていると、面談での質問が具体化しやすく、審査期間が短くなることがあります。

また、同じ「運転資金」でも、売掛金の入金遅れのつなぎなのか、仕入・外注の先払いなのかで必要資料が変わります。

申込前に「何のために、いつまでに、いくら必要か」を言語化し、根拠資料とセットで準備するのが基本です。

 

申込前に決めておく3点セット
  • 資金使途:運転資金/設備資金/借換など
  • 必要額:見積・請求・支払予定に基づく金額
  • 必要時期:いつまでに入金が必要か(支払日から逆算)

 

準備書類の一覧チェック

必要書類は、本人確認などの「本人情報」と、返済能力を示す「収支・資金の裏付け」に大きく分かれます。

個人事業主は、確定申告書だけでは直近の状況が伝わりにくいことがあるため、月次の試算表や売上の根拠資料を添えると説明がしやすいです。

設備資金なら見積書や発注書が中心、運転資金なら資金繰り表や請求書・入金予定表が中心になるイメージです。

 

【準備書類の例(チェック用)】

  • 本人確認:本人確認書類、住所確認書類など
  • 収入・事業実態:確定申告書控え、青色申告決算書(または収支内訳書)
  • 資金の動き:事業用通帳の写し(入出金が分かる期間)
  • 根拠資料:請求書・契約書・受注書など(売上の裏付け)
  • 資金使途の裏付け:見積書・発注書・請求書(設備資金の場合は特に重要)
  • 補足資料:資金繰り表、借入一覧(残高・返済額・返済日)

 

書類不足で止まりやすいポイント
  • 運転資金の根拠が弱く、必要額の説明ができない
  • 通帳が生活費と混在しており、事業の入出金が追いにくい
  • 借入一覧がなく、返済負担の全体像が示せない

 

面談で聞かれる質問例

面談では、数字の整合性を確認しながら、資金使途と返済計画の妥当性が問われやすいです。質問は「現状の説明」と「将来の見通し」に分かれます。

現状では、売上の構成、主要取引先、粗利率、固定費、入金サイト・支払サイトなどが確認されることが多いです。

 

将来については、受注見込み、値上げやコスト削減の計画、資金繰りの改善策、返済原資の見込みなどを聞かれます。

例えば「来月末に外注費120万円と家賃20万円の支払いがあるが、入金は翌月20日に200万円入る予定」というケースなら、資金繰り表で不足期間を示し、つなぎ資金として必要額を説明すると、目的が伝わりやすくなります。

回答は長いストーリーより、数字→根拠→対策の順に短くまとめるのがコツです。

 

面談で聞かれやすい質問(例)
  • 資金使途:何に使い、いつ支払う予定ですか
  • 必要額:なぜその金額が必要ですか(根拠資料はありますか)
  • 返済原資:毎月いくら返せますか(資金繰り表で説明できますか)
  • 売上見通し:今後の受注や取引先の状況はどうですか
  • 税金・社保:納付状況に遅れはありますか(対応はしていますか)

 

審査から実行までの流れ

申込から実行(入金)までの流れは、概ね「事前相談→申込→書類確認→面談→審査→契約→実行」という順番です。

実務では、書類の不足や追加質問で前後するため、「必要時期」から逆算して動くことが重要です。

 

例えば、月末に支払いが集中する業種(建設・運送・飲食など)では、月末直前に申し込むと間に合わない可能性があるため、資金繰り表で不足時期が見えた段階で相談を開始します。

なお、審査中は追加資料の依頼が出やすいので、通帳の更新分、直近の売上資料、見積書の最新版などをすぐ出せるようにしておくと、時間ロスを減らせます。

 

  1. 事前相談:資金使途・希望額・必要時期を伝え、必要書類の確認を行う
  2. 申込:書類一式を提出し、記入内容(事業内容・借入状況)を整える
  3. 面談・確認:売上・費用・資金繰り・返済計画の質問に回答する
  4. 審査:追加資料依頼に対応し、数字の整合を取る
  5. 契約・実行:契約手続き後、指定口座へ入金される

 

実行が遅れやすい原因
  • 必要時期が近いのに、資金使途の根拠資料が揃っていない
  • 申告書・通帳・借入一覧の数字が食い違い、確認に時間がかかる
  • 面談での説明が抽象的で、追加質問が増える

 

金利・返済負担の考え方

銀行融資を個人で利用する場合、金利の低さだけで判断すると「毎月返済が重くて資金繰りが崩れる」「返済期間を延ばし過ぎて総返済額が膨らむ」といったミスマッチが起きやすいです。

特に個人事業主は、売上の入金が月によって変動するため、返済額が固定だと資金の谷が深くなることがあります。

 

そこで、金利は「支払う利息の割合」、返済負担は「毎月いくら出ていくか」と「総額でいくら払うか」の2つで点検します。

例えば、借入300万円を年利2.0%で3年返済にすると、毎月の返済は重くなりやすい一方、総利息は抑えやすいです。反対に5年返済にすると毎月は軽くなりますが、支払期間が長くなる分、利息の総額は増えやすくなります。

資金繰り表で「繁忙期・閑散期」「納税月」まで見たうえで、返済が続く設計にすることが重要です。

 

返済負担を決める前の確認ポイント
  • 返済原資:毎月のキャッシュ余力(赤字月でも耐えられるか)
  • 資金イベント:税金・社保・賞与・仕入増の月を把握
  • 借入目的:運転資金か設備資金か(回収期間が違う)

 

金利タイプの選び方比較

金利タイプは、一般的に「固定金利」と「変動金利」に大別されます。固定金利は返済期間中の金利が原則変わらず、毎月の返済計画が立てやすいのが特徴です。

変動金利は金利水準に応じて見直しが入り、金利が下がれば利息負担が減る可能性がある一方、上がれば返済負担が増える可能性があります。

 

個人事業主の場合、売上の波があるため、返済額の見通しを優先して固定金利を選ぶ考え方もありますが、どちらが常に有利とは言い切れません。

また、金利以外にも、保証料・手数料・繰上返済手数料などの条件がある場合は、実質的な負担に影響します。金利だけを見て決めず、契約条件をまとめて比較するのが安全です。

 

観点 固定金利 変動金利
返済計画 見通しが立てやすい 金利次第で変わる可能性
負担の振れ 小さい 上昇時に増える可能性
向きやすい場面 資金繰りに余裕が少ない場合 金利変動リスクを許容できる場合
比較のコツ 返済総額を試算して比較 金利上昇時の試算も用意

 

金利比較でよくある見落とし
  • 金利だけ見て、手数料や条件を確認していない
  • 変動金利の上昇時シミュレーションをしていない
  • 繰上返済の条件(手数料・最低金額)を把握していない

 

返済期間の決め方ポイント

返済期間は「毎月返済額」と「総利息」を同時に左右します。短いほど毎月返済は重くなりやすいですが、支払う利息は抑えやすいです。

長いほど毎月返済は軽くなりやすいものの、利息の総額は増えやすく、返済が長期に固定化される点がデメリットです。

個人事業主は売上変動があるため、毎月返済額を下げたい気持ちが強くなりがちですが、返済が長期化すると、次の設備投資や納税資金に影響することがあります。

 

決め方の実務としては、借入目的に合わせるのが基本です。運転資金は回収が早い前提なので、必要以上に長期化すると負担が残り続けます。

設備資金は回収まで時間がかかるため、導入効果(売上増・コスト削減)が出るまでの期間を踏まえて設定します。

例えば、機材導入で月10万円のコスト削減見込みがあるなら、返済額がその範囲に収まるように期間と金額を調整すると現実的です。

 

  1. 資金繰り表で、赤字月でも無理のない返済額(上限)を置く
  2. 借入目的の回収期間を整理(運転は短め、設備は中長期になりやすい)
  3. 返済額から逆算して期間を仮置きし、総返済額も確認する
  4. 税金・社保・既存借入の返済日と重なる月の資金残高を再チェックする

 

期間調整のコツ
  • 毎月返済が厳しい→期間を延ばす前に、必要額の圧縮も検討する
  • 総返済額が大きい→一部繰上返済の余地を資金計画に入れる
  • 季節変動が大きい→閑散期に耐える返済額に合わせる

 

総返済額の増え方注意点

総返済額は「元金+利息+(手数料等)」で決まります。注意点は、返済期間が延びるほど利息が増えやすいことと、金利が小さく見えても借入額が大きいと利息総額が大きくなることです。

さらに、保証料や事務手数料が別途かかる場合は、実質的な負担が上がるため、トータルで比較する必要があります。

 

具体例として、借入300万円で年利2.0%を想定すると、返済期間が3年と5年では、毎月返済は5年の方が軽くなる一方、利息を支払う期間が長くなるため総利息は増えやすくなります。

変動金利の場合は、将来金利が上がると利息負担がさらに増える可能性があるため、上昇時の試算も持っておくと安心です。

 

論点 注意点
返済期間 長いほど毎月は軽いが、利息総額は増えやすい
借入額 金利が低くても、元金が大きいと利息総額は大きくなる
変動金利 金利上昇で返済負担が増える可能性がある
手数料等 保証料・事務手数料・繰上返済手数料があると実質負担が変わる

 

比較でブレないための見方
  • 金利だけでなく「毎月返済額」と「総返済額」をセットで比較する
  • 税金・社保の支払い月も含め、資金繰り表で耐えられるか確認する
  • 変動金利は上昇時のシミュレーションも用意する

 

否決後と代替手段の方針

銀行融資が否決(審査に通らない)になった場合でも、すぐに「資金調達が不可能」と決めつける必要はありません。

大切なのは、否決の背景にある論点を整理し、改善できる部分から順に手を打つことです。

個人事業主の否決理由は、返済能力の不足だけでなく、資金使途の説明不足、書類不備、資金繰りの見通しが立っていない、税金・社会保険料の遅れがある、といった“準備不足”が原因になっていることもあります。

 

また、銀行が難しい場合でも、日本政策金融公庫の融資や信用保証協会の保証付き融資など、別の枠組みで検討できることがあります。

資金が急ぎのときほど選択肢を増やしたくなりますが、条件が合わない手段を急いで選ぶと返済負担が重くなり、資金繰りをさらに悪化させるおそれがあります。短期の資金確保と、中長期の返済可能性を同時に満たす方針を立てることが重要です。

 

否決後にまずやるべき整理
  • 否決理由を「返済能力」「信用面」「書類・説明」のどれに近いか分類する
  • 資金が必要な時期と不足額を資金繰り表で確定する
  • 改善後に再申込するか、別手段へ切り替えるか方針を決める

 

落ちる理由の改善ステップ

改善は、闇雲に申込先を増やすのではなく、否決につながりやすい論点を一つずつ潰す順序が効果的です。

特に「資金使途が曖昧」「返済計画が弱い」「税金・社保の遅れが説明できない」は、改善の余地が大きいポイントです。

 

例えば運転資金で200万円が必要でも、資金繰り表がないと必要性が伝わりにくいです。

入金予定が翌月20日に150万円、翌々月10日に100万円あるなら、月末支払いの不足期間と不足額を示し、つなぎ資金として妥当な金額に絞るだけでも説明が通りやすくなります。

 

【改善ステップ(優先順の目安)】

  1. 資金使途の明確化:支払先・支払日・金額を一覧化する
  2. 資金繰り表の作成:今後3〜6か月の資金残高の推移を作る
  3. 返済計画の再設計:赤字月でも耐える返済額に調整する
  4. 信用面の改善:税金・社保の遅れは相談・分納の動きを作る
  5. 書類整合の点検:申告書・通帳・借入一覧の数字を一致させる

 

再申込で不利になりやすい行動
  • 否決理由を整理せず、短期間に複数へ同時申込する
  • 資金使途を変えたり、説明を曖昧にして申し込む
  • 返済計画を作らず、希望額だけで交渉する

 

公庫・保証付きの使い分け

銀行が難しい場合の代表的な代替策として、日本政策金融公庫の融資と信用保証協会の保証付き融資があります。

どちらも「返済できる見込み」の説明が重要ですが、使い分けの観点を押さえると検討が進みます。

公庫は、創業や小規模事業者向けなど政策目的に沿った枠組みが用意されていることがあり、民間銀行とは異なる視点で相談できる場合があります。

 

一方、保証付き融資は、金融機関融資に保証が付く仕組みで、利息とは別に保証料が発生し得る点が特徴です。

例えば、設備資金で見積書が明確で、導入後の収益改善が説明できるなら、公庫で「資金使途の明確さ」を強みに相談しやすいことがあります。

運転資金で入金・支払いのタイムラグが原因なら、保証付き融資も含めて、資金繰り表で不足期間を示し、必要額を絞って相談するのが現実的です。

 

観点 公庫 保証付き融資
位置づけ 政策目的に沿った融資枠がある場合がある 銀行融資に保証が付く仕組み
費用 利息が中心(条件は制度で異なる) 利息+保証料が発生し得る
相談の勘所 資金使途と改善効果の根拠を示す 保証料込みの返済負担を資金繰り表で確認
向きやすい例 創業・設備資金・制度枠に合致するケース 銀行取引を維持しつつ、保証で通しやすくする

 

代替策を選ぶときの注意点
  • 「借りられるか」だけでなく「返せるか」を資金繰り表で確認する
  • 保証付きは保証料も含めて総負担を見積もる
  • 急ぎでも、資金使途の根拠資料を揃えてから相談する

 

相談前に整える資料チェック

否決後の再挑戦や代替策の検討では、相談前の資料の質が結果を左右しやすいです。ポイントは「数字の整合」と「不足時期の明確化」です。最低限、確定申告書の数字と通帳の入出金、借入一覧の返済額がつながるように整えます。

そのうえで、資金使途の根拠(見積書・請求書・支払予定)と、資金繰り表(不足時期と不足額)が用意できると、相談が具体化しやすくなります。

 

相談前に揃える資料チェックリスト
  • 確定申告書控え(直近分)と、青色申告決算書または収支内訳書
  • 事業用通帳の写し(入出金が分かる期間)
  • 借入一覧(残高・返済額・返済日・金利・担保保証の有無)
  • 資金繰り表(今後3〜6か月、可能なら週次)
  • 資金使途の根拠(見積書・請求書・契約書・支払予定表)
  • 税金・社保の状況(遅れがある場合は分納計画と実行状況)

 

資料が揃っていないと起きやすいこと
  • 追加資料依頼が増え、審査や相談の時間が延びる
  • 必要額が大きめに見積もられ、返済負担が重くなる
  • 否決理由が解消できず、同じ結果になりやすい

 

まとめ

個人でも銀行融資は可能ですが、事業資金か個人ローンかを切り分け、確定申告書や資金繰り表で返済能力と資金使途を説明できる準備が重要です。

金利は固定・変動と返済期間で毎月負担と総返済額が変わるため、事前の試算が欠かせません。否決時は理由を整理して改善し、公庫や保証付き融資など代替策も比較したうえで、相談用資料を整えましょう。