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銀行融資を断られたその後の対処法5つ|再審査方法と代替資金調達方法も解説

銀行融資を断られた後、「次はどこに申込むべきか」「資金繰りが間に合うか」と不安になる方は少なくありません。

公庫や保証付き融資の審査、ノンバンクの安全性、税金・社保の遅れが与える影響も気になるところです。本記事では、否決理由の確認から、資金繰り表・決算書の改善、再申込の準備、公的融資の選択肢、滞納時の相談先までを具体的に整理します。

 

経営者の初動チェック項目

銀行融資を断られた直後は、感覚ではなく「事実」と「期限」で行動を決めることが重要です。まずは否決理由のヒントを確認し、資金繰り表で手元資金が尽きる時期(例:今月末の給与・外注費・税金納付)を見える化します。

そのうえで、再申込に向けた改善点と、当面の支払いを乗り切る打ち手(支払サイト交渉、納税相談など)を並行して進めます。

制度や審査運用は変更されることがあるため、最終的には取引先金融機関や公的窓口で最新条件を確認してください。

 

初動で押さえる3つの優先順位
  • 否決理由の方向性確認(改善対象の特定)
  • 資金繰り表で不足時期・不足額の把握
  • 再申込準備と当面の資金確保を並行

 

否決理由の確認ポイント

否決理由は「どこを直せば再申込の土台に乗るか」を知るための情報です。金融機関は詳細を開示できない場合もありますが、聞き方次第で改善の方向性を得られることがあります。

目安としては、結果連絡から数日以内に連絡し、追加説明ではなく「次回に向けた確認」を目的にします。

たとえば運転資金500万円の申込みでも、返済原資の見立て、税金・社保の状況、直近試算表の整合など、論点は複数あります。

 

確認観点 確認の例
資金使途 運転資金の内訳(仕入・人件費・外注費など)が説明できるか
返済余力 月次の利益・キャッシュから返済が無理なく回る前提か
信用情報 税金・社保の未納、延滞、リスケの有無が影響し得るか
資料の整合 決算書と試算表、通帳、見積書などの数字が一貫しているか

 

面談・電話での聞き方注意点

面談や電話は「反論の場」ではなく「改善点のヒアリング」と位置づけます。担当者に負担をかけないよう、要点を絞って10〜15分程度で終える前提にすると通りやすいです。

たとえば「次回申込みに向けて、書類の追加や説明の不足があれば教えてください」「改善すべき指標や条件(自己資金、返済計画など)の方向性を知りたいです」といった聞き方が現実的です。

なお、回答が「総合判断」にとどまることもあります。その場合は、税金・社保、直近業績、資金使途の妥当性、代表者借入の有無など、一般的に見られやすい論点から自社側で点検を進めます。

 

聞き方で避けたい言い回し
  • 審査に通らないのはおかしい、理由を必ず説明してほしい
  • 他行は出してくれる、今回は特別に何とかしてほしい
  • 資料は後で出すので、先に承認だけしてほしい

 

申込情報の記録保存のコツ

再申込や別ルート検討では、前回の申込内容を「再現できる状態」にしておくと手戻りが減ります。

とくに、金融機関に提出した資料一式と、面談で聞けた改善点メモは次回の事業計画や資金繰り表の精度に直結します。

 

紙とデータの両方で保管し、版管理(更新日が分かる保存)を徹底すると、数字の食い違いを防げます。

例えば「試算表(2026-01時点)」「資金繰り表(1月〜6月)」のように日付を入れて整理し、修正履歴が追える形にします。

 

  1. 提出資料をフォルダ化(決算書、試算表、資金繰り表、見積書、通帳写しなど)
  2. 申込書の記載内容を控えとして保存(資金使途、希望額、返済期間、担保・保証人)
  3. 担当者とのやり取りをメモ化(日時、聞けた範囲の否決理由、次回の宿題)
  4. 数字の根拠資料を紐づけ(売上見込みの根拠、仕入・外注契約、納税予定など)
  5. 更新ルールを決める(月次で試算表と資金繰り表を差し替え、古い版も残す)

 

審査改善の優先課題全体

銀行融資の審査改善は、「信用面の懸念」「返済余力の根拠」「資料の整合」を優先順位づけして潰すのが基本です。

否決後にやみくもに追加資料を出すより、何がボトルネックかを切り分け、改善に要する期間(今月中に直せること/3か月以上かかること)も踏まえて再申込のタイミングを判断します。

とくに税金・社会保険料の未納や延滞がある場合は、まず相談と支払い計画の着地が先です。一方、資金使途の説明不足や資金繰り表の精度は短期で改善しやすく、再申込の成功確率に影響しやすいポイントです。

 

優先度 よく見られる論点 改善アクションの例
税金・社保の未納、返済の延滞 相談→分割等の合意→履行実績を作る
借入過多、返済計画の不整合 必要額の見直し、期間調整、返済余力の根拠提示
決算・試算表の内容と説明不足 月次の数字を整え、改善計画を数値で示す
短期で改善しやすい 資金繰り表、資金使途の根拠 入出金予定を月次(必要なら週次)で作り直す

 

税金・社保の未納チェック

税金や社会保険料の未納は、資金繰りの厳しさだけでなく「支払いの優先順位が崩れている」と見なされやすく、審査上の懸念になり得ます。まずは未納の有無、未納額、発生期間(いつの分から滞っているか)を事実ベースで把握します。

次に、納付が難しい場合は放置せず、税務署や年金事務所などの窓口へ早めに相談し、分割納付などの方針を固めます。

 

重要なのは、相談した事実と支払い計画を「説明できる状態」にし、実際に支払った実績を積むことです。

たとえば未納が30万円ある場合、当月分は通常どおり納付しつつ、未納分を毎月5万円で6か月かけて支払う、といった現実的な計画が必要になります。制度や取扱いは変わることがあるため、最新の手続きは窓口で確認してください。

 

未納がある場合の注意点
  • 未納を隠した説明は避け、状況と改善計画を一貫して示す
  • 相談だけで止めず、少額でも履行実績を作る
  • 納付見込みが立たないまま借入額だけ増やす計画は整合が崩れやすい

 

借入残高と返済計画の整合ポイント

借入が増えるほど、審査では「返済に回せるお金が毎月残るか」がより厳密に見られます。ここでいう返済余力は、売上ではなく、経費と税負担を差し引いた後に残るキャッシュ(手元資金の増減)で説明するのが基本です。

たとえば月の返済が合計45万円あるのに、事業の手残りが安定して40万円程度だと、追加融資を受けても返済が詰まるリスクがあると判断されやすくなります。

 

その場合は、必要額を減らす、返済期間を長めにする前提で資金計画を組み直す、固定費を下げて返済余力を増やす、といった整合を取り直します。

既存借入の条件変更などは影響が大きいため、進め方は取引先と相談しつつ慎重に検討してください。

 

  • 月次の返済総額と、月次の手残り(資金繰り表ベース)の比較
  • 借入目的と返済財源の対応(運転資金なら回収サイクルで説明)
  • 短期資金と長期資金の混在による返済負担の偏り
  • 代表者からの借入・役員借入金の扱い方針の明確化

 

決算書・試算表の改善ステップ

決算書だけでなく、直近の試算表(当期の途中経過)が整っているかは、審査での説明力に直結します。

改善の第一歩は、数字の「遅れ」と「ズレ」を減らすことです。月次の締めが2〜3か月遅れていると、足元の業況が説明できず、資金使途や返済計画も曖昧になりがちです。

 

次に、売上総利益(粗利)や人件費、外注費、家賃など主要コストの増減理由を言語化し、改善策を数値に落とします。

たとえば「粗利率を2ポイント改善」「固定費を月10万円削減」「単価改定で月売上を30万円上積み」など、実行可能性が読み取れる形にします。

会計処理の扱いは個別事情で変わるため、必要に応じて顧問税理士など専門家と整合を取ってください。

 

試算表を整える改善ステップ
  • 月次の締めを早める(翌月中旬までを目標にする)
  • 売上・粗利・固定費の前年差を説明できる状態にする
  • 一時的な費用や特別要因を区分し、平常時の収益力を示す
  • 改善施策を数値化し、資金繰り表とつなげて説明する

 

資金繰り表での不足額算定目安

資金繰り表は「いつ、いくら足りないか」を示す道具で、再申込の必要額を根拠づける役割もあります。

作り方の基本は、月初の手元資金に、入金予定(売掛回収、補助金入金など)と出金予定(給与、仕入、家賃、税金・社保など)を時系列で並べ、月末残高を出すことです。

 

ここでの不足額は、単にマイナスになった金額だけでなく、突発支出に備える最低余裕(例:固定費の半月〜1か月分など)も加味して見積もると、資金繰りの説明が現実的になります。

たとえば月末残高がマイナス50万円になる見込みなら、必要額は50万円に最低余裕を上乗せして検討します。

 

項目 例(1月) 読み方のポイント
月初残高 200万円 通帳残高ベースで開始する
入金予定 25日に売掛回収 300万円 入金日をずらさず記載する
出金予定 10日給与150万円、20日仕入200万円、25日家賃50万円、31日納付50万円 固定費・税社保は漏れやすいので別枠管理が有効
月末残高 200+300−450=50万円 黒字でも出金が先行すると残高が減る

 

再申込の準備と必要書類

再申込では「前回と同じ内容で出し直す」のではなく、否決要因に対応した改善点を資料で示すことが重要です。

とくに事業計画は、資金使途と返済原資(返済に充てられるキャッシュ)の説明が弱いと評価が伸びにくいため、資金繰り表・試算表と整合する形に作り直します。必要書類は金融機関ごとに微差があり、追加資料が求められることもあります。

制度や運用は変更される可能性があるため、最終的な提出物と様式は申込先で確認しつつ、早めに準備を進めてください。

 

再申込で評価されやすい整え方
  • 否決理由に対応した改善点を「数字」と「資料」で示す
  • 資金使途・返済計画・資金繰り表の整合を取る
  • 追加資料を想定し、提出物の版管理と根拠を揃える

 

事業計画の作り直し基準

事業計画の作り直しは、見栄えより「現実性」と「検証可能性」が基準です。売上見込みだけを強調しても、粗利率や固定費、回収サイトが合わないと資金繰りが崩れます。

たとえば運転資金300万円を希望する場合でも、「仕入が先払いで入金が翌月末」といった条件なら、月次の資金繰りに落とし込んだ説明が必要です。

計画の数値は、試算表や過去実績とつながる根拠(受注残、見積、単価表など)を添えると説得力が増します。

 

見直し項目 基準と具体例
資金使途 内訳が具体的(例:仕入200万円、人件費50万円、外注費50万円)で、支払時期が説明できる
売上・粗利 単価×件数、稼働率など根拠があり、粗利率の前提が過去実績と乖離しすぎない
固定費 家賃・人件費・外注費など主要コストの増減理由が説明できる
返済原資 利益ではなくキャッシュで返済余力を示す(資金繰り表で月次の手残りを確認)

 

必要書類の揃え方ポイント

必要書類は「不足なく、矛盾なく、最新であること」がポイントです。とくに決算書と試算表、通帳、資金繰り表は数字の整合が見られやすく、提出前に突合しておくと手戻りが減ります。

創業期や赤字局面では追加説明が求められることもあるため、根拠資料(見積書、契約書、発注書など)をセットで用意すると、資金使途や売上見込みの説明がしやすくなります。

 

書類準備のチェック項目
  • 決算書・勘定科目内訳(必要に応じて)と、直近の試算表
  • 資金繰り表(最低でも向こう3〜6か月、必要なら週次)
  • 通帳の写しや入出金明細(売上入金・固定費支払いが分かる範囲)
  • 資金使途の根拠(見積書、請求書、契約書、発注書など)
  • 納税・社保の状況が分かる資料(未納がある場合は相談・計画の状況も含む)

 

申込から結果連絡までの流れ目安

申込から結果連絡までの流れは、金融機関や商品、申込時期によって変わりますが、一般的には「事前相談→申込→追加資料対応→面談→審査→結果連絡」の順で進みます。

たとえば急ぎの運転資金でも、追加資料の依頼が入ると数日〜数週間単位で延びることがあります。

重要なのは、申込後に慌てないよう、資金繰り表で「いつまでに実行が必要か」を逆算し、結果待ちの間の代替手段も並行して準備することです。

 

  1. 事前相談:資金使途・希望額・返済期間の方向性をすり合わせる
  2. 申込提出:必要書類を一式提出し、不足がないか確認する
  3. 追加資料対応:質問事項に対して根拠資料を添えて回答する
  4. 面談・確認:資金使途と返済原資、事業の見通しを説明する
  5. 結果連絡:承認条件(期間・担保・保証など)を確認し、実行準備へ進む

 

金融機関変更の判断基準

否決後に金融機関を変える判断は、「否決理由が改善可能か」「必要資金の性質に合うか」「スケジュールに間に合うか」で整理するとぶれにくいです。

たとえば、税金・社保の未納や返済延滞など“信用面”が主要因の場合、申込先を変えても短期で結果が変わりにくいことがあります。

 

一方で、資金使途の説明不足や資料の整合不足が原因なら、準備を整えたうえで別行へ切り替えるのは合理的です。

創業期や小規模事業者は、公的融資や保証付き融資など、制度特性に合うルートを検討する余地もあります。

 

観点 切替が有効になりやすい例 先に改善を優先しやすい例
否決理由 資料不足・説明不足が中心 未納・延滞・リスケなど信用面が中心
資金の性質 設備資金など使途が明確 赤字補填目的で使途が曖昧
時間軸 実行まで余裕があり準備できる 資金ショートが近く、代替策が先

 

公的融資・保証の選択肢

銀行融資を断られた後でも、公的な枠組みとして「日本政策金融公庫の融資」「信用保証協会付き融資」「自治体の制度融資」を検討できる場合があります。

いずれも審査があり、必ず利用できるものではありませんが、資金使途が明確で、返済計画と資金繰り表が整っているほど説明が通りやすくなります。

 

特徴は「誰が貸すか」「保証の仕組み」「費用(利息・保証料等)の考え方」「相談窓口」が異なる点です。

制度や要件は変更される可能性があるため、申込前に最新条件を確認したうえで、必要書類と計画の整合を取って進めます。

 

選択肢 仕組みの要点 向きやすい場面
日本政策金融公庫 公的金融機関が直接融資。資金使途・返済原資の説明が重要 創業期・小規模事業者、運転資金や設備資金を整理して申込みたい
信用保証協会付き融資 民間金融機関の融資に保証協会が保証を付ける。保証料が発生し得る 銀行と取引関係を維持しつつ、信用補完を活用したい
自治体制度融資 自治体と金融機関等が連携する枠組み。条件や窓口は自治体ごとに異なる 地域の制度を使って金利負担や保証料負担の軽減を狙いたい

 

日本政策金融公庫の申込手順

日本政策金融公庫は、民間金融機関とは別の枠組みで融資を行う公的金融機関です。申込みでは、資金使途(何にいくら使うか)と返済原資(返済に回せるキャッシュ)が一貫しているかが重要になります。

銀行で否決された後は、否決要因になりやすい「説明不足」「資金繰り表の精度」「税金・社保の状況」「売上見込みの根拠」を点検し、改善した内容を資料に反映してから臨むのが現実的です。

審査期間は案件や混雑状況で変動するため、資金繰り表で「いつまでに資金が必要か」を逆算し、急ぎの場合は当面の支払い対策も並行して準備します。

 

申込みの基本ステップ
  1. 相談・事前確認:資金使途と希望条件を整理し、対象になり得る制度を確認
  2. 申込準備:事業計画、資金繰り表、決算・試算表などを整合させる
  3. 申込み:必要書類を提出し、追加資料の要請に備えて根拠資料も揃える
  4. 面談・確認:事業の見通し、返済原資、資金使途の妥当性を説明
  5. 結果連絡・実行:条件を確認し、実行までの手続きを進める

 

信用保証協会付き融資の流れ

信用保証協会付き融資は、民間金融機関が融資を行い、その債務を信用保証協会が保証することで、金融機関側のリスクを補完する仕組みです。

借り手側は保証料が発生し得るため、利息だけでなく総負担(利息+保証料等)の見通しを立てることが重要です。

 

流れとしては、金融機関に申込みを行い、金融機関と信用保証協会それぞれの確認を経て進みます。

否決後の再挑戦では、借入残高と返済計画の整合、税金・社保の状況、資金繰り表の不足時期と不足額が説明できる状態になっているかがポイントになります。

 

工程 押さえるポイント
金融機関へ相談・申込み 資金使途と必要額を具体化し、返済計画と資金繰り表を同じ前提で揃える
保証の利用手続き 保証の対象になり得るか、追加資料や条件の確認が入る場合がある
条件提示・実行 金利だけでなく保証料等を含めた負担を見積もり、返済余力と整合を取る

 

自治体制度融資の確認ポイント

自治体制度融資は、自治体が金融機関や保証協会等と連携して設ける枠組みで、対象者・資金使途・条件・窓口が自治体ごとに異なります。金利負担や保証料負担の軽減が図られる場合がある一方、要件確認や手続きが増えることもあります。

銀行融資を断られた後に検討する場合は、「対象(所在地、事業規模、業種など)」「使途(運転・設備)」「必要書類」「申込み窓口(金融機関経由か自治体窓口か)」「審査に要する期間の目安」を早めに確認し、資金繰り表の期限に間に合うかを判断します。

 

制度融資で確認したい注意点
  • 自治体ごとに要件・取扱いが異なり、同じ名称でも条件が違う場合がある
  • 必要書類が追加されることがあり、準備に時間がかかることがある
  • 金利だけでなく、保証料等を含めた総負担で返済計画と整合を取る

 

資金ショート回避の代替策

再申込や公的融資の検討と並行して、当面の資金ショートを避ける手当てが必要です。資金ショートは「赤字だから」だけでなく、入金より出金が先に来ることで起きます。

たとえば売上入金が月末、給与や仕入が月中だと、利益が出ていても一時的に資金が尽きます。

 

ここでは、短期間で実行しやすい順に「支払条件の交渉」「納税・社保の相談」「公的相談窓口の活用」「違法な勧誘の回避」を整理します。

制度や取扱いは変更される可能性があるため、最終判断は各窓口で最新条件を確認してください。

 

打ち手 期待できる効果 注意点
支払条件交渉 出金の山を後ろ倒しし、当座資金を確保 早めの連絡と書面化が重要
納税・社保相談 一括納付の負担を分散し、延滞の深刻化を防ぐ 放置は不利になりやすく、相談と履行実績が鍵
公的相談活用 資金計画の作り直し、再申込の整備、関係者調整 資料がないと具体化しにくい
違法勧誘回避 高額手数料やヤミ金被害など二次被害を防止 「先払い」「審査なし」等は要警戒

 

支払条件の見直し交渉ポイント

支払条件の見直しは、資金ショートの回避に直結しやすい現実的な手段です。ポイントは、相手の不安を増やさず「支払い意思」と「具体的な代替案」を示すことです。

たとえば仕入先への支払いが10日に200万円、売掛入金が25日に300万円のようなズレがある場合、10日に全額が難しい理由を資金繰り表で説明し、10日に60万円、25日に残り140万円といった分割案を提示します。

できれば次回以降の取引条件(納品量、単価、前払の有無など)も合わせて提案すると、合意形成が進みやすくなります。合意した内容は、口頭で終えず、メール等で条件を残しておくことが重要です。

 

交渉前に揃えるチェック項目
  • 支払予定と入金予定(資金繰り表で日付と金額を明確化)
  • いつまで猶予が必要か、どのタイミングでいくら払えるか
  • 相手に渡せる代替案(分割、手形・振込日変更、発注調整など)
  • 今後の再発防止策(回収サイト短縮、在庫圧縮、固定費削減など)

 

納税猶予・分割納付の相談手順

税金や社会保険料の支払いが厳しい場合は、放置せず早めに相談することが重要です。状況によっては、分割での納付や納付方法の見直しなど、負担を平準化する進め方が検討されます。

重要なのは「払えない」だけで終わらせず、資金繰り表をもとに“いつ・いくらなら払えるか”を示し、実際に履行実績を積むことです。

 

たとえば未納が60万円で当月の手元余裕が10万円なら、当月10万円、翌月以降も毎月10万円で6か月など、現実的な計画を用意します。

制度の要件や必要資料はケースで異なるため、最終的な確認は税務署や年金事務所等で行ってください。

 

  1. 未納の有無と内訳を整理(税目・保険種別、対象期間、金額)
  2. 資金繰り表を作成(最低でも向こう3か月、可能なら6か月)
  3. 当月分と未納分を分けて方針化(当月分を優先できるか検討)
  4. 窓口へ相談し、分割等の見通しを確認(必要書類や手続きも確認)
  5. 合意した計画に沿って納付し、履行実績を残す(記録を保管)

 

公的相談窓口の使い分けチェック

資金ショートが近いときほど、相談先を誤ると時間を失います。目的別に窓口を使い分け、初回相談で話が進むよう資料を準備しておくことが大切です。

たとえば「資金繰り表の作り直し」「制度融資の対象確認」「リスケや再生の方向性」では、求められる情報が違います。

最低限、直近の試算表、資金繰り表、借入一覧、主要な入出金の根拠(請求書・契約・給与支払い予定など)を揃えると、助言が具体化しやすくなります。

 

相談目的 向きやすい窓口と準備
資金繰りの立て直し 地域の経営相談(商工会・商工会議所等)/準備:資金繰り表、入出金予定の根拠
公的融資の検討 公的金融機関の相談窓口/準備:事業計画、資金使途の内訳、返済計画
保証付き融資の検討 取引金融機関・保証関連の相談/準備:借入一覧、決算書・試算表、資金繰り表
税金・社保の支払い 税務署・年金事務所等/準備:未納内訳、資金繰り表、分割案
返済が回らない兆し 中長期の改善に関する公的支援窓口/準備:収支改善案、資金繰り表、借入条件の整理

 

金融斡旋・違法勧誘の注意点

資金ショートが迫る局面では、「審査なし」「即日で必ず入金」などの甘い誘いが増えやすく、二次被害のリスクが高まります。

とくに、契約前に高額な手数料や登録料を求める、貸付ではなく名目不明の“紹介”だけで金銭を請求する、SNSや個人チャットに誘導して契約書面を出さない、といったケースは慎重な確認が必要です。

金利や手数料は契約形態で見え方が変わるため、総支払額、返済方法、遅延時の取り扱いまで書面で確認し、少しでも不自然なら公的窓口や専門家に相談してから進めるのが安全です。

 

要警戒のサイン
  • 契約前に「保証金」「登録料」「手数料の先払い」を求める
  • 正式な契約書面を出さず、口約束やチャットだけで進める
  • 実質年率や総支払額を説明せず「日割りなら安い」と強調する
  • 会社情報や連絡先が不明確で、個人名義の振込を指示する

 

まとめ

銀行融資を断られたその後は、まず否決理由を確認し、税金・社保の未納や返済計画、決算書・試算表の内容を点検して改善点を明確にすることが重要です。

資金繰り表で不足時期と金額を把握したうえで、事業計画と必要書類を整え再申込を検討し、公庫融資や信用保証協会、自治体制度融資も選択肢に加えます。

資金ショートが近い場合は支払条件の見直しや納税相談で時間を確保し、違法な勧誘は避けましょう。